22才ホームレスの生活

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朝まで過ごせる定番スポット


仕事終わりの呑み会や、大学の打ち上げ等様々な理由で終電を逃した経験がある方は多いと思います。そこで私がホームレスで培った、朝まで過ごせて、しかも快適で低出費で済むスポットをまとめてみました。



1.タワーパーキングの非常階段内
いわゆる24時間営業の立体駐車場の、階段の中で朝を待つというものです。狭くて暗い印象を受ける方が多いと思いますが、無料で居られるというジャンルの中では個人的にトップクラスに位置する場所です。

まず、非常階段内というのは扉で締め切っているため、温度がある程度均一に保たれているので、真夏や真冬でも比較的快適に過ごせるのです。

また、比較的新しく建設されたパーキングであれば、Wi-Fiも使える可能性があるので動画や音楽なども聴き放題です。人が入ってくる可能性も少ないので、プライベートがある程度確保されている事も魅力の1つです。



2.マクドナルド
こちらに関しては比較的思いつく方も多くいらっしゃると思います。100円払えば水と食べ物があり、朝までいる事が可能です。

しかし、マクドナルドのデメリットは深夜帯の居眠りに非常に厳しい店舗が多いという事です。それは当然でマクドナルドはあくまで飲食店であるため、深夜帯に居眠りを許してしまうと、浮浪者の溜まり場になってしまい、健常者の来店を損ねる危険性があるからです。

かくいう私も、マクドナルドで居眠りをしてしまい出禁になった店舗も複数あります。また、そのような方の行動を抑制するためか、深夜帯はわざと室内温度を低めに設定してあります。薄着で行くと普通に寒いという事はマクドナルドだけじゃなく、ファミレスなんかでも往々にしてあるので、服装には注意しましょう。



3.ドン•キホーテ
こちらは言わずもがな24時間営業なので、朝までいる事も可能ですし、Wi-Fi完備の店舗もあり、室内温度も比較的過ごしやすい温度で設定してあります。

デメリットとして、やはり座る事が出来ないという事です。ウロウロするのも精々2時間程度が、限界ではないでしょうか。これはお店の特性上仕方のない問題なのですが、そこでオススメしたい過ごし方が1時間に一度は個室トイレで10分間休憩を挟むというやり方です。こうする事で比較的朝まで過ごしやすいかと思います。



以上私のホームレス経験から、王道の三箇所を紹介しました。いずれにせよ、お店側の善意で居させて頂いているという事を意識して、他のお客さんに迷惑をかけたりする事がない様に、また店員さんから何かしら注意があれば、素直に聞くようにしましょう。

ホームレスから学ぶ、生き方


人は社会から離れて生活をしていると、孤独感や疎外感に襲われることになります。それはホームレスも同様にあります。それは、自由を求めて自分の意志で孤立した場合でも起こり得るのですが、それはなぜでしょうか?



そもそも人は究極的に、利己的か利他的かという話に繋がりますが、多くの人が前者だと考えているようです。しかし、ホームレスとして生活をしていく内にそれは利他的ではないかと思うようになりました。



そもそも人は自分自身にどれほど、贅沢や我儘、投資をすることが出来るでしょうか。好きなブランドの洋服を着て、可愛くなれる化粧をする。好物の食事をし、好きなだけ寝る。ざっと考えるとこれくらいですが、果たして人1人に与えられた満足感を100%満たせているでしょうか。恐らく多く見積もっても、利己的な行動だけでは20%もないと思います。



人は人に認められる事で、自分の欲求を叶える事が出来ます。すなわち、利他的な行動を取っていた方が自分にとって得だったりするわけです。


私はホームレスを始めて、とてつもない孤独感や空腹に襲われ非常に辛い思いをしました。どうにかならないかと思い、何も考えず始めたのがツイキャスという生放送アプリでした。それを始める頃には死を意識していたので、最後の見せしめにしてやろう程度の軽い気持ちでした。



しかし、配信を始めると1人、2人とリスナーが定着してくれて、配信をするたび見に来てくれる様になりました。私は見られても恥ずかしくないよう、顔出しで配信をするために、公営のトイレで髭を剃り顔を洗うようになりました。毎日1人で回っていた飲食街の試食回りなども、配信があると急に楽しくなりました。



見てくれている人がいて、コメントが付くだけの事なのに、生活が一変したのです。幸せさえ感じるようになりました。



その時から、私は人のために生きようと思うよになったのです。思えば利己的な人生から、利他的な人生へ切り替わった瞬間でした。この時から私は、生活に対して殆どのストレスを感じなくなりましたし、家があって贅沢な暮らしが出来ていた頃よりも、幸せな生活が出来るようになりました。これは綺麗事でも何でもなく、事実でした。



人のために生きるという人生も悪くないと思います。ぜひ小さな事でいいので、試して見て下さい。






ホームレスの実態


一般的に認知されてるホームレスという存在、実は一口にホームレスと言っても、その生態は様々です。実際に私が路上で生活する中で経験した、ホームレス達をグループ分けしてみました。



1.ニート満喫派
これは所謂、働きたくない一心でホームレスになるタイプです。この類の人間にはもともと社会人として会社に勤めていた人が多く、挫折や疲労、鬱などの併発により自由を求めてホームレスとして生活していることが多いようです。



2.生活困窮派
所謂王道のホームレスです。生活していくお金がなく、自分の意思とは反対にホームレス生活を余儀なくされてしまっているパターンです。
借金の返済からの自宅差し押さえや、夜逃げなど、金銭問題が絡んでいる場合が多いようです。ちなみに私もこのグループに属しています。



3.アンチ社会派
これはかなりの癖者になります。一般人とは違う生活スタイル、自分という存在を社会に誇示したいなど、上記の2つにはない特別な思いやプライドなどが見え隠れするタイプです。この類の人間は群れることを拒否し、とにかく人の助けを嫌います。要はこじらせた面倒なタイプという事ですね。



ざっくりとホームレスという存在は、このように3つのグループに分けることが出来ます。それぞれ固有の意思や、生活のスタイルがあるにせよ、社会に適応出来なかったしょうもない人間であることには変わりません。冷ややかな目で見てあげましょう